【ITEM】New!!ギャッベ
気温も下がり始め、すっかり秋を通り過ぎ冬の匂いが漂ってきそうな今日この頃・・・
必須アイテムとして毎年人気のあるギャッベ40×40cmの小さめサイズを全色入れ替えしました。
すでにお持ちの方も必見です。ギャッベはすべて一点もの。お好みの一枚がまた見つかるかもしれません。
・・・そもそも 「ギャッベって何?」 という方のために簡単にご説明をさせて頂きましょう!
『ギャッベ』とは、イラン南西部のザクロス山脈から南部ファールース州の高原にかけて遊牧生活をしている「ルリ族」 「カシュガイ族」などの遊牧民によって、はるか昔から織り続けられている 『毛足の長い絨毯』 のことを指しています。
ふかふかでラフに織られたギャッベは羊毛100%なので暖かく、山岳地や砂漠などの過酷な自然を旅する遊牧民にとって、移動に便利な敷物、夜具、時には寒い夜にロバや鶏など家畜を保護するカバーの役割を果たすものです。
まるで子供が描いた絵のような色デザイン。アート感覚にあふれるユニークなデザインが最大の魅力なのです。
イランには世界的に有名なペルシャ絨毯があります。職人によって織られるそれらの絨毯は結び目(ノット数)がおおよそ1cm四方に90~100という精巧ぶりで実に豪華で繊細なデザインです。
それに対してギャッベは1cm四方に10ほどの結び目です。とてもざっくりとした風合いです。色・質感ともに素朴さ、おおらかさがあふれています。
色味は 「ナチュラル」 と 「カラー」 の2種類です。糸を染めずに羊毛の微妙な色の違いだけで文様や味を出した「ナチュラル」 。それに対して「カラー」は草木染めの糸を使用しています。
ギャッベには図案などなく、織り手である遊牧民の女性たちが人や動物、花などをモチーフにイメージを膨らませながら即興で織りあげていくため、同じものがひとつとして存在しません。羊毛を手で紡ぎ、草木染めをし、手織りで仕上げられています。
主にこれらの植物から染料を作って染め上げます。
青・ケレンデという植物
赤・アカネ
黄・ザクロの皮や雑草
茶・クルミの皮、木の皮
緑・ジャシールという木の葉や枝
ギャベの良さは手織りであること。 素朴なデザイン、 自然な草木染、 不揃いのサイズ。 どれをとっても人間味にあふれている。手結びで作るがゆえに丈夫です。 出来栄えに多少差が出てきますが、それは手織りならではのもの。織り手の個性 として楽しんでいただけます。また、本来 5cm 位の厚み から、近年では 1cm 程度にまで薄くなる傾向になって きています。 結びが細かければ細かいほど織り子に手間がかかり、 結果 として織り目の細かい ものほど高額な絨毯といえます。
今後も定期的に入荷を予定しています。11月には恒例のギャッベ展も開催予定です。